タイの楽園はファヒンにあり
そう、タイである。何を隠そう、おれは中学時代の三年間を、バンコクのアメリカン・スクール(International School of Bangkok)で過ごしたのだ。
去年の秋に完成したばかりの、スワンナプーム国際空港に到着しJAL707便を出た瞬間、「むわぁ」としたバンコク特有の熱気がYujiro Tubeの顔に襲いかかる。
たまらない、このタイの夜の糞暑さがたまらないぜ.....と四十度近い空気に酔う。
その晩はバンコクにステイし、翌朝七時にクルマで出発。
超晴天。
目的地はHua hin。
日本人にはほとんど知られていないタイ南部のビーチ・リゾートだが、欧米人には根強い人気がある場所だ。バンコクからクルマで二時間半ぐらいの距離にあり、プミポン国王が一年のほとんどをココで過ごすほど、心地よいSea Breezeが四六時中吹いている。
オレとしては、中学生の時(そんな時代もあったのだ!)に来て以来、二回目のファヒンだ。
朝十時前に到着。
コンドミニアムでチェックインを済まし、部屋に入る。2LDKのゴージャスな感じだ。カーテンをあけ、換気をし、エアコン全開。
家のなかを「探検」する。何か、何かがおかしい。ヘン、なのだ。
なぜだろう? とおれは考える。答えはすぐに出た。
「それは、ブタがいっぱいいるから」であった。
実はこのコンド(コンドミニアムの略)は、Yujiro Tubeの友人の知人のもので特別にレンタルさせてもらったオーナー・ルーム。
おれの友人によると、その知人の名前は「ムーちゃん」で、彼女のお母さんの名前も「ムー」だと言う。タイ語でムーは「ブタ」の意味もあるのだ。
そのためか、部屋の中にはいたるところに「ブタ」が点在しているったらありゃしない!(冗談好きのママだとか)
まず玄関の標識からしてブタ、入ると玄関マットもブタ、台所のコップもブタ、キングサイズベッドのシーツもブタ、枕もブタ柄、冷蔵庫の磁石もブタ、シャワールームの石鹸置きもブタ、目覚まし時計もブタ時計、トイレのマットもブタ、バスルーム(二つもある)を出てベッドルームをよくみると、壁紙もブタではないか!
いまあげたもの以外にも、とにかく家の中には発狂しそうなくらいのブタがいる。。。。。。
「今年はイノシシ=Wild PIG=ブタ」年だから、いいっか。。。。
と自分い言い聞かせ、オレは水着に着替えエメラルドの海へとコンドの中を全力で駆けて行ったのだった。
(つづく)