タイランドはワンダーランド 1
BKKのSiam Squareの路地裏にある小さな"food court屋台風"の場所で、地元のオフィス・ギャルたちに紛れ、下駄をカランコロンならながらランチタイムに侵入。わずか25Bだから、75円だ。東京で食べる値段のその十分の一。
なんてことはさておき、本題に入ろう。
今回、ぼくはプーケット国際マラソン42.195kmに挑むべく、タイに飛んできた。
詳しい優勝タイムなどは、 を御覧になれば一発だが、今回はエッセーを何度かに分け、マラソンを含めた「タイ滞在記」なるものを書いてみたらどう?と秘書のジェニーが言うのでそうしてみようと思う(ps.秘書の個人情報公開不可.....)
プーケット国際マラソンは、今年で三回め。
去年も参加したが、今年の決戦日は6/15。しかも10KMだった前回と異なり、今回はフルマラソン・チャレンジ。
ぼくが参加したのは、"Green Monster Tours"(仮称)。総勢十五名前後のツアーで、メディア関係者によって構成されている。
我々はまずバンコクに到着。翌14日には、ワールドカップ・アジア三次予選の日本vsタイ戦が控えていたため、とあるホテルにランチを食べにいくと、サッカー日本代表のユニホームを着た応援団の姿を発見。
背番号10, 「Naka....」までみえたので、ああ、中村俊輔のファンだな、ご苦労である!と労いの言葉をそれを着た小太りのおじさんにかけようと歩み寄った瞬間、"NAKAYAMA"という文字を背中に発見。
「な、なかやま.....」か。
四十を超えたジュビロ磐田の現役選手の名に、ぼくはフリーズし、ポーカーフェイスで彼の脇を素通りした。ショックのあまり、そうせざるを得なかったのである。間違いなく、タイでNakamuraを知っている人はいても、さすがにNakayamaはぼく以上に無名に違いない。
さて。
その決戦の日の14日。チャオプラヤ川沿いの5 StarであるRoyal Orchid Sheratonホテルの28F(最上階)に届いた朝刊(といっても、タイに夕刊はないと思うが)の"Bangkok Post誌" をみると、日本対タイ戦の記事が見当たらない。スポーツ面にはでかでかと「ユーロ2008、トルコのミラクル!」みたいな記事ばかりで、タイ国民の自国サッカー界に対する期待の薄さを実感。最後の最後にようやく「今日、日本とタイが戦います」とのスズメの涙程度の記事を発見。確かに、この三次予選でタイは一勝もできていないから、しょうがないか、と半分ナットク。
6/14午後五時。
Green Monster Toursの個性豊かな面々を乗せたタイ航空機は、プーケット空港に着陸。その瞬間、日本対タイ戦の試合開始のホイッスルが鳴った。
ぼくは、到着するやいなや、スーツケースをピックアップしてバスに直行。最前席に陣取りテレビをSwitch on. チャンネル7から歪んだ映像が流れてくる。しかし映る、映る、映った。
試合開始から二、三十分は経っていただろうか。背番号4の田中Tulioが遠藤のコーナーから飛んで来たボールを、巧みにヘッドでゴール枠内に押し込んだのだ!その瞬間をぼくは不思議にも敵地の南の島の「ホテルへ移動中のバスの中で」リアルタイムで確認したのである。
じつに不思議な感覚であった。
「よっしゃ、これからだぜナンプラー」 と意味不明の独り言をかまし盛り上がろうとするやいなや、突然テレビ画面がCMにスイッチ。これもまた日本では考えられないことである。J2の試合ならともかく、一応は国際Aマッチしかもワールドカップ予選の生中継の試合中に仮にフジテレビが「チョーやの梅酒」のCMを挟んだりしたら、狂信的なレッズのファンたちからお台場に手榴弾が投げ込まれるにちがいない。
と思ったその時、これまた「ワンダー」が起こった。
ぬわんとCM中(車の耐久度を試すヘンなコマーシャルだったが)に、突然サッカー中継の小さな画面が映ったのである!
wow......と小さなどよめきがバス内におこる。
ちなみにこの写真は、ぼくの後ろの席に座っていたGreen Monster Tours参加のAzcerという美女(アナウンサー)に撮ってもらったのだが、 彼女にとっても想定外の放送スタイルのようだ。首をかしげている。
と、次の瞬間、Tulioが車のクラッシュシーンと奇跡の共演。
まったく頓珍漢な組み合わせだが、このポンポコリンさがまたたまらない。
トムヤムクンに、まちがってモンキーバナナが三本ほど「ぽとっ」と落ちたような不意打ち。愛国者のぼくは、ますますテレビ画面に食いついたのだった。
Anyways, ホテルに到着すると同時に前半が2-0の状態で終了。中沢ボンバーヘッドに感謝し、勝利を確信してバスのタラップを満面の笑みで降りたことはいうまでもない(To be continued)