放火の季節が、始まろうとしている。
そしてその前に、昨日「太陽の季節」の主演女優だった南田洋子さんがお亡くなりになった。御冥福お祈りもうしあげます。
逗子海岸には、この「太陽の季節」の記念モニュメント(石原慎太郎直筆)があるが、今年の夏、炎天下でぼくは友人らとともにそのモニュメントのすぐ隣りでBBQをした。豚肉、サカナ、とうもろこしなどを石炭でクックする。逗子海岸は、もはやまさに「バーベキューの季節」を演出するステージ以外の何ものでもなかった。
そして昨日、太陽の季節は本当の意味で終焉を迎えた。
今年のハロウィーンは、デブ専?
サイトの写真の「デブ・チャンプ」をご覧になった人は、できればぜひとも真似てもらいたい。
あれは、アメリカのサイトでみつけた「今年のハロウィーン・チャンピョン予想コンテスト」で優勝した一枚である。
まあ、それはさておき、あと一週間後に控えているこのハロウィーンなるもの。ぼくたち日本人は「コスプレコンテスト」程度にしか考えていないと思うので、せっかくなのでココで簡単なおさらいをしてしまおう!
そもそもこのイヴェントは、ケルト人の風習だ。
ケルト、といえば中村俊輔。彼が前シーズンまで所属していたスコットランドなどは、ケルト人国家である。彼がかぼちゃを被らされていた姿は容易に想像できるのだが、とにかくこのケルト人にとっては10月31日が一年の終わりにあたる。
と同時に、その日には死者の霊や魔女が「ただいまぁ」と”帰宅”する、と彼らは信じていたため、それらを「びびらせて」追い払うために仮装する、という流れになったようだ。
日本人とケルト人はある意味似ていて、後者もハロウィンの夜には「くりぬいたかぼちゃ」にロウソクを灯し、墓地いったりするらしい。まるで、お盆の迎え火。よって、ケルトの村では酔っ払ったフーリガンのような野郎どもが放火事件をハロウィンに起こすことも珍しくないようだ。
とはいえ、ケルト人でもキリスト教徒でもない日本人が意味もわからずにハンズで「かぼちゃの被り物」を買っているのをみると、極めてPOPな国民性(柔軟、ともいえる)がこれまたオモシロイ。もしかしたら”KING OF POP"は、マイケルじゃなくて日本人なのかもしれない。
剣道着で、欧米人の子供を圧倒した少年時代
さて、そんなぼくが「ハロウィーン・デビュー」を果たしたのも、じつは十代前半であった。
小学校がオーストラリアだったが、それほど印象には残っていない。中学時代のタイのほうが強烈な「ハロウィーン戦争」だった。国民の九割以上が仏教徒であるタイで、ハロウィーン? と思う読者もいようが、ようはこういうことだ。
ぼくが当時住んでいたスクムビットSoi 19 にあったコンドミニアムは、20何階建てで、住民の子供のほとんどがそばのインターナショナル・スクールに通っていた。ぼくも例外ではなかったわけだが、ハロウィーンにはこの「子供間のお菓子争奪戦争」が勃発するのだ!
ハロウィンの日に、子供が欧米の家庭でいきなり見知らぬ家の人にピンポーンし、"Trick or Treat!" と叫べば、それだけでなんとお菓子がもらえてしまうからである。そう、つまり仮装スル=死者の霊・魔女・お化けのフリをする.......という意味もあり、そちらの怖~い側にたって"Trick or treat!! =お菓子を出せ、じゃなきゃあんたんちにイタズラしちゃうぜ、と一種の「脅し」をかけるわけだ。
すると、ピーターラビットのような善良な太ったおばちゃん(写真のような)は、「あらあ、それは困るわあ、じゃあお菓子、あげるわね」と、M&M's やKitKatやらキャンデーやら、甘いお菓子をいっぱいくれるというこれまた”システム”。
今でも忘れない、そう、ぼくは確か13.5歳だっただろうか。
コンドミニアムに住んでいた中学生が集まり、25Fまで上がり、そこからフロアを一つ一つ降りながら「魔女狩り」ならぬ「お菓子狩り」をはじめたのである。
国籍もさまざまで、欧米人のほか、パキスタン人、インド人、韓国人、そしてぼく。
みなありきたりな魔女や、中国産のかぼちゃのマスクを被ったりしたが、そのときぼくが着たのが「剣道着」(竹刀つき)であった。
これがまた大好評で、欧米人のおばちゃんらからすれば、「な、なんて珍しいマスクなの。。。しかも顔がみえないじゃない。。。。きっとこれは今日のために特注したんだわ、そう、それにちがいないわブルース・リー.....」 という思考回路で、ほかの子供たちよりぼくに多めにくれるのである!
ご機嫌になったぼくは、周りの「お化け」たちに「メーン!メーン!どう!どう!こて」 とか適当に打ち込むパフォーマンスを展開。それがまたチョコ獲得につながる。
日本文化が、ありきたりのスパイダーマンやかぼちゃたちを圧倒した、まさに感慨深い経験であった。
日本人留学生射殺事件
この「放火の季節」になると、必ずといっていいほど思い出す悲劇がある。
覚えている読者もいるかと思うが、服部よしひろ君という16歳の日本人青年がルイジアナ州・バトンルージュで射殺された事件だ。1992年10月17日、ホストファミリーの一人と一緒にハロウィーン・パーティを訪れたよしひろ君は、訪問する家をまちがえてピンポーンしてしまった。不審者扱いされた彼は、ピアーズという猟銃マニアに"Freeze!" (その場でじっとしてろ)と言われたが、意味がわからず遊びだとお思い接近、直後に射殺されてしまったという、あまりにも痛恨なるtradegyだ。
この服部よしひろ君は、AFS (American Field Service) という、留学生派遣団体を通じてホームステイしていた。
そしてまた、偶然ながらぼくもかつてこのAFSでボランティアをした経験があったことから、内部の人間から生々しい現実を聞かされていたのだ。当時は、いまの1239494億倍純粋だったぼくは、じっとしていられなくなり、友人のFISHYと二人で"Stop the Gun" という反銃社会の実現を謳ったR&B調の曲をレコーディングし(ちなみにヴォーカル担当)、それをAFSを通じてよしひろ君のお父さんに届けてもらった。
その数ヵ月後、当時住んでいた実家に夜七時すぎに帰ると母親が言った。
「今日、電話があったわよ。ハットリさんという方だったけど、ユージローは今いませんが、と言ったら 『では、またの機会に』と言って切れたわ」
あくまで予測にすぎないが、きっとぼくらが作った曲は、よしひろ君のお父さんのもとに届いたのだろう。
国を守るために武力は必要だが、家庭を守るために「セコムならぬ銃」が必要なアメリカ合衆国という国は恐ろしい。
読者のみなさんも、一週間後の10月31日に金持ち外国人が多い広尾のアメリカ人宅をピンポンしないようにしましょう。
まあ、六十年前のように、剣道着で「竹やりで勝負」する手もありだけどね......
No costume, No life.
Thank you.
雄乃字
今から100年前の1909年、「負け犬=ルーザー」・の太宰治なる作家がうまれた。
現在、公開されている松たかこ主演映画「ヴィヨンの妻」の原作を書いたこの男、この上ないルーザーである。
東大仏文在学中に、ウエイトレスの田部シメ子と鎌倉の腰越海岸で心中未遂。シメ子だけ死亡。その後、都新聞社に入社できずに自殺未遂。さらに1937年に小山初代と自殺未遂。
自分はいつも死ねず、相手の女性ばかり殺す負け犬野郎。太宰ならぬ「堕罪」治、と呼んだほうがいいだろう。
そんな人間失格なキャツが書いた作品のなかで、ぼくが唯一好きなのが「走れメロス」。
今回のコラムでは、同じく人間失格な谷山雄二朗がメロスに扮して”参戦”した「第一回神宮外苑駅伝」について、レポートさせていただこう。
ヤクルトスワローズの神宮球場のまわりを、6400人がgoogle ならぬ”グルグル”
10月18日、2009年。
やはり、開会式は我がヒーロー、マイケル・ジャクソンの"Beat It" で始まった。
踊る音楽、弾む肉体。ゲストランナーの千葉真子が「うきゃきゃあああああ! ぐる、ぐる、キュン!とオープニングスピーチで叫ぶ。いや、マイケルばりに甲高い彼女の声は、マイクでハオってたせいもあり、本当にそうにしか聞こえなかった。意味不明。
気温32度、超晴天の下、国立競技場を午後十二時半にスタート。昼間はビート・イット。
なんとその数、6400名。四人で構成する1600チームが参戦。
第一回とはいえ、破裂寸前の肉マンのごとく、国立競技場はパンパン。一人5KM走るx4名=20Kの勝負だ。
「あつい、暑いね、今日は」 とはリードオフマンのイチロー。
そうだ。まずは「青山のメロス」こと谷山雄二朗が飛び入り参加させていただいた偉大なるチーム紹介をさせていただこう。
チーム名は、「青山モンスター・パワーズ」。略して"SMP" (Seizan Monster Powers).
青山に本社があり、かのマイケルとも「緊密な関係」を有するカンパニーを母体に急遽結成された、青山エリア最強のランナーズ軍団である。(メロスを除けば、だが。。。)
第一走者は、イチロー。
彼は野球界ならぬ社会人テニス界の「イチロー」であり、前原国土交通大臣と同じ京都帝国大学の体育会テニス部で鍛えた気力・体力・脚力の持ち主である。八ツ場ダムの反対、「ムダ」のない走りをする彼は、二週間前の某大会でも、見事優勝している。一見コワモテだが、性格はデルモンテ・バナナのように柔らかい。
第二走者は、なおこぶ。
彼女は、ミス青山と言ってもいいぐらいのスマート・ギャルだが、一週間前に計15K走る練習以降、一度も走っていないという。その代わり、三日前に名古屋にふらっと立ち寄り、ビヨンセのコンサートで上下にぴょんぴょん跳ねてきた、というこれまた「跳んでも娘」でもある。ただ、お尻の位置が大和民族とは思えぬほどの高位置にあり、ストライドが長い分、かなり得している。
とはいえ、彼女のメアドは「こぶ」付き。それは依然としてミステリーのままだ。
キーとなる第三走者は、「裸足のゲン」ならぬ「翼のケン」。
地上にいるより、飛行機で飛んでいる時間のほうが長いという、国際的ビジネスマンである。破産寸前のJALのマイレージもおそらく20万ポイントほど貯まっているにちがいない。来年の倒産前に、はやく使ったほうがいいと思うが、余計なお世話というものだろう。
ケンさんは、フルマラソンを三時間台で走るという、これぞまさにモンスター級の走りを見せる。
年齢不詳だが、おそらく四十代であることは間違いなかろう。消費税と同じ体脂肪率を誇り、そのフクラハギの筋力は、世界陸上'09銀メダルの尾崎好美を凌駕するとも言われている。Seizan モンスター・パワーズにとっての核原子炉的存在だ。
そして気になるアンカー。
ご紹介させていただこう、「青山のメロス」である。
フルマラソンの最高タイムは、五時間二十六分という、見渡すところ敵なしの最強ランナーである。
ルーザーでありながらも、二年前には小田原~山中湖間の「100KM山越えレース」を完走しており、本人曰く、「あの股関節の痛みを耐えた.......そこが自殺ミスウイで女ばっか殺す太宰治と違う点」だそうだ。
ま、ともあれ「青メロ」(とりあえず、本文ではこう呼ぼう)はこの日、東急ハンズで買ったピチピチの虎のパンティー(商品名:虎ンクス)を穿いての参戦。後になってわかったことだが、そう、紛れもなくそれはパンティ=下着、であった。
熾烈激烈な争い。モンスター・パワーズ、底力を発揮
よーい、ドン!
ソ連製のAK47マシンガンの号砲とともに、1600人の第一走者が一気にスタート。
国立のトラックを突っ走る第一集団。そのなかでも圧倒的な速さを誇る短髪の男、Jリーグの川崎フロンターレの北朝鮮FW,チョン・テセそっくりだ。ガッツポーズでトラックから一般道へと抜けていく、テセ。
「ありゃ単なる目立ちたがり屋だ。あのペースをキープするのはムリだね」、とぽろっと囁く翼のケン。
その予言はずばり的中。
短髪野郎は、まさに単発であった。
箱根駅伝を走る大学生たちは、5Kを十五分前後で走るという。恐ろしいモンスターたちである。
「でも、今回もそれぐらいのペースで来るんじゃないか?」と、Mr.Mellow Yellow. (黄色いシャツを着ていたお兄さんは、ケンさんのお友達であった)。
その予言も見事的中。
なんと八分をすぎてまもなく、先頭のランナーが国立競技場に入ってきたのだ!
つまり、国立から銀杏並木に入り、青山通りにぶつかる手前でUターンするコースを一人二周=5K、するわけだが、とにかくこいつは異常だ。
「こら、ペースが速すぎるぞ!もっとおとせ!」 と叫んだのは、他ならぬ「青山のメロス」であった。
ただ、テニス界のイチローも、スタート時、チョン・テセのわずか五列ビハインドで快走。
ふくらむ期待感。
三分遅れの11分すぎ、イチローも入ってきた。
「いけ、イチロー、この野郎!200本安打だ!」 とは言わなかったが、絶叫するメロス。と、そのとき、おにぎりをタンマリ買い込んで応援スタンドに帰ってきた美女が、ぼくの前の席に座った。そう、何を隠そう、我がモンスター・パワーズの名誉総監督ミナックスである。
総監督は普段はジムで走りこんでいるが、今回はサポート役にまわってくれた心優しい御仁。(ぼくのバイクの鍵も、キープしてくれたのだから!)
「どう、いけそう?」 総監督は、32度の国立競技場のスタンドでスルメをカジリながら、目を細める。
「ええ、イチローが食らいついています」 と報告するメロス。
ちなみにこの第一回神宮外苑駅伝、驚いたのは女性ランナーの多さだ。
まるで東横線の女性専用車両に乗っているかの錯覚に襲われる。それほど、girls, girls, girls. しかも、
「普通のマラソンだったらもっと高齢者がいるんだけど、今回はヤング、ヤングだね」、と翼のケン。
スタジアム内で流れているBGMが、シェリル・クロウに切り替わった。
「ノリぴーの青いウサギがかかったら楽しいのに。。。」、とメロスは思ったが、どうも日本で行われるこうした運動会では、洋楽が好まれるようである。これもまた、GHQ主導の戦後反日教育の弊害なのだろうか? ぼくとしては、中森明菜の「北ウイング」とか「少女A]が流れてきたら最高に体内麻薬アドレナリンが大量放出するのだが。
モンスター・パワーズ、最期のスパート
イチローは見事、23分で第二走者のなおこぶにつないだ。
三日前に体感したビヨンセのパワーが残っているのだろう、オールブラックyに身を包んだ彼女はもの凄いスピードでスタジアムを駆け抜けていく。
「いい感じね」、と総監督。
中田宏前横浜市長に若干似ている、イチロー。
すぐに応援席に戻ってくると思ったのだが、なかなか帰ってこない。と、その間にケンさんが「Eゲート」のスタンバイ位置へと直行。
メロスはお腹が少しすいてきたので、総監督が買ってきてくれたチョコレートを一粒いただいた。開封すると、なんとすでに溶け始めている。
ランナーのなかには、女子高生姿をしたオバハンや、ハロウィーンのかぼちゃ着ぐるみや、ドラえもん、サカナくん、スパイダーマン風の全身タイツ、赤十字ナース、ミニーマウス、小悪魔ギャル(羽つき)などもちょこちょこおり、視覚的にも充分に楽しめる。
なおこぶは、見事快走。前半は13分台、トータルでも30分を余裕で切るランで、モンスター・パワーズの「核原子炉」である翼のケンに黄色いハンカチならぬ、黄色いタスキを渡す。
「総監督、じゃあ次はアンカーのぼくがスタンバイの位置に行ってきます」
総監督はおにぎりを食べながら、そっとうなづく。
が、イチローは依然として戻ってこない。そう、何を隠そう、ちょうどその頃、彼のバディには恐るべき異変が起こり、塗炭の苦しみにもがいていたのだ!!!
翼のケン、裸足のスパート
さて、いよいよ「青山最強のアンカー」であるメロスの登場が迫ってきた。
タスキ受け取りゲートのE地点で、適当にハムストリングをストレッチする彼。
「そろそろだろう」、と前半の2.5KMを終えて国立競技場トラックに入ってくるであろうケンさんの姿を探すものの、一向にみつからない。
15分をすぎてもこないので、「こ、こいつは路上に捨ててあったバナナの皮でスリップし虎ノ門病院で手当を受けているにちがいない..........」と、呆然と立ち尽くしていたその直後だった。
前方133メートル先に、真っ赤なフェラーリーが時速345キロで突進してきたのである!
今一度目をぱちぱちさせ、確認するとそれは黄色いタスキを掛けて爆走してくる翼のケンの姿であった。
「ちっ、地上でも飛んでるぜ.........驚きでごJAL....」 、と驚嘆するのもつかの間、すぐにメロスはトラックに出た。
「タスキ、いただきます!」 とバトンタッチ。
ダテにマラソン三時間台じゃない、その"Ken Run" に圧倒されながら、ハンズで買った「虎ンクス」にTシャツを突っ込み、走り出す。そっちのほうが目立つからだ。予想通り、いろんなコスプレランナーはいたが、ピチピチの虎パンティを穿いている姿はゼロだった。
応援スタンドから総監督、なおこぶらの声援が聞こえる。
メロスはその時、「ホステス」とプリントされたTシャツを虎ンクスに押し込む最中だった。そしてイチローも、ようやく席に戻っていた。しかも手を振っている。まるで妹の結婚式に走って向かうメロスを見送るがのように.....
時計の針は、午後一時前をさしていた。
この時点で優勝は他のチームに譲ってやろう、とメンバー全員思っていたが、「1600チーム中、トップ100になら入ってもいいか」、ぐらいに考えていた。実は、それさえも状況的に微妙だったのだが、すべてはアンカー次第。そう、アンカー勝負が世紀の決戦を左右する重大な展開となっていたのである!
炎天下のなか、メロスは走った。
「前半の2500メートルは、妹の結婚式なんだ。。。まずは妹を祝福しにいこう、い、妹よ。。石原慎太郎よ。。」
と、歯を食いしばりながらスタジアムを出ると、すぐさま緩い上り坂が待ち受けていた。「う、ううっ」、メロスは唸った。30メートルほどのその坂を登り終えると、すでにペースは落ちていた。
それでも彼は勇敢に両腕を振り続け、青山通りを目指す。
クライマックスシリーズに進出しているヤクルトスワローズの神宮球場を越え、銀杏並木に差し掛かったとき、メロスはすでに呼吸困難に陥っていた。
「野球はなんてラクなスポーツなんだ、ライトのガイエルなんてボールが飛んでこなかったら立ってるだけだし、攻撃中はベンチで足組んでスポーツドリンク飲んでられんだからな、fuck......」と愚痴りながら、それでもメロスは歯を食いしばる。
Uターン地点に、メロスの撮影舞台がスタンバイしていた。そのナを「リラッ熊」という。
ところが、人が多すぎてリラッ熊は「虎ンクス」に気づいていないようだ。もともと鈍感力が発達した熊だが、メロスは呆然としながらも「りらっくま、こっちだ!」と叫んだ。呼吸困難で、そうシャウトするのが精一杯だった。りらっ熊は、気づいた。しかしシャッターを押す前に、焦りのあまりカメラを落としていた。
明治絵画館を突っ切ると、妹の結婚式が行われている国立競技場がみえてきた。というか、目の前にあった。
沿道の人がぐぐっと増え、携帯でシャッターを押しながらメロスの虎ンクスを指差して、「なにアレ? ピチピチなタイガーじゃ~ん」との声が、不思議と彼には偉大なる大声援に聞こえた。「イってくれ、もっと虎パンティをほめてくれ!」という偏屈した精神状態を求め、メロスは沿道の観客にあえて近寄っていった。彼にとっては時速3キロのウルトラハイペースだったため、口は開き、ヨダレが垂れた状態。。。。まさに、「ヨダレ・タイガー」だったが、声援を自ら求めにいくガメツさは健在であった。
国立競技場に入り、モンスター・パワーズが陣とっている観客席の前を突っ切るとき、意識はすでに朦朧としていた。
それでも、メロスにはスタンドにいる人影がすべて「妹」にみえた。ノリぴーではないが、幻覚そのものであった。スタジアムは、そう、妹の結婚式場だったのである!
「妹よ、お、お兄さんは結婚式にきたよ.............だ、だが、呼吸が.......すまない、ココをでたらMKタクシーに乗ろう」 、そんな卑しい想いで空中浮遊ランしていたメロスを、一気に現実に戻したのは、親友のセリヌンティウスの声であった。
そうだ、三日以内に、そう、すぐに戻らないとキャツは人間不信の暴君ディオニスに処刑されてしまうんだ!
現実に戻ったメロスは、国立競技場をでると時速5キロのモンスターペースに上げ、例の「のぼり坂」に一気に突入した。その時だった、右のわき腹を強烈な痛みが彼を襲ったのは。
「も、盲腸か?ち、畜生!」
そのとき、メロスの脳裏に虎ノ門病院がよぎった。いや、ここだったら慈恵医大のほうが近いか? ちがう、やっぱり虎ンクス穿いてんだから虎ノ門病院でなければオチがないじゃないか。。。
一気にペースが落ち、彼は皇族ならぬ後続のランナーたちに次々と抜かれ始めた。
確かに、皇族といえば700メートルほど先に東宮御所があり、愛子様もいるはずだった。ちなみに学習院初等科の運動会で愛子様はガッツポーズをしたという。しかしメロスには、そんなことをする体力も、気力も残っていなかった。なんせ本人曰く、「盲腸」だったのだから。
国立競技場でディオニス王に処刑されるため、走れメロス
メロスは走った。
神宮川を突っ切り、ヤクルト山を越え、銀杏峠を登り、明治渓谷を下った。
それもすべて、自分の身代わりになってくれている親友セリヌンティウスを救うため、そして人間不信で庶民を処刑しまくっている暴君ディオニスを”CHANGE”するため。
そう、wikipedia によると、走れメロスの筋書きは次のとおりである。
『素朴な牧人の青年メロス(Möros)は、人間不信の ために多くの人を処刑しているシラクスの暴君ディオニス王の話を聞き、激怒する。そして王の暗殺を決意する。しかし、あえなく衛兵に捕らえられ、即刻処刑 されることになる。メロスは親友のセリヌンティウスを人質として王のもとにとどめおくことを条件に、妹の結婚式に出るため三日間の猶予を得る。王はメロス を信じておらず、死ぬために再び戻ってくることなどはないと言いのけた。
メロスは妹の結婚式からの帰途で、川の氾濫による橋の決壊や山賊の襲来(ただし山賊の襲来は、王の差し向けた刺客という可能性もある)など度重なる 不運に出遭う。メロスはそのために心身ともに困憊し、一度は王のもとに戻ることをあきらめかけた。しかしその時、メロスは自分自身が、かの人間不信の王が いう“醜い人間”そのものであることに気づき、再び走り出す。人間不信の王を見返すために、自分を信じて疑わない友人の命を救うために、そして自分の命を 捧げるために。
こうしてメロスは日暮れに町へ到着し、約束を果たす。そして王の気持ちを変えることに成功したのである』
おお、神よ、千葉真子よ!
メロスは彼女、、いや、セリヌンティウスの待つ国立競技場へ虎パンティ姿で走った。しかし国立競技場が見えてきた時点で、すでに彼の盲腸は破裂していた。少なくとも彼本人はそう確信していた。
「なんだその虎ンクスは!そんなの撮らん!」
黄色い罵声シャッター音とも受け取れかねぬ沿道の民衆は、処刑を、血を求めていた。同じ日にまさかプロゴルファー猿ならぬ石川RYOが6番ホールで携帯シャッター音のせいでスイングを止めてダブルボギーを叩いていることなど、メロスは考えもしなかった。
ヨダレ・タイガーは、ディオニス王が待ち受けるコロッセウムについに「生還」した。
500キロを三日以内に往復する、という暴君との約束をギリギリだが守りきった瞬間だった。
最期の直線100メートル、シラクスの群集はスタンディングオーベーションで虎のパンティ野郎を迎え、メロスは処刑される寸前だったモンスター・パワーズの命を、救ったのだった...........痛みを放つ盲腸と引き換えに。
奇跡の生還後、暴君キム・ジョンイル王は言った。
「メロスよ、よくやった。チミは親友を守るべく、MKタクシーも使わず、虎ノ門病院にも駆け込まず、人を信じるというビューティがこの世に存在することをワチに示してくれた。もうワチは庶民を処刑することはしない、政治犯強制収容所もディズニーランドに建て替えよう、そして咸鏡南道にある核ミサイル発射台を取り壊し、代わりに鳩サブレーの売店を置こう。友愛外交、You and I 、イムニダ!」
もはや、これも夢物語。
日本にメロスは、もはや存在しないのだから。
No Eros, No life.
Thank you, and a good luck to you.
雄乃字
ps モンスター・パワーズのみなさん、このたびはありがとうございました。また優勝しましょう。
ps2.イチローは、前半でチョンテセにペースを狂わされた結果、完走後にNIKEならぬPUKEしていたと噂されている...
きのう、昼前のこと。
北青山のたけしの家の並びにある、氏神様、熊野神社。
そこから歩いて30メートルほどの場所にセブンイレブンがある。
澄み切った秋の空、白い雲............ を見上げた瞬間、ぼくが飲みたくなったのは白いミルクだった。
例のセブンに入り、ぼくは「タカナシ 生乳仕立て さわやかな朝」 1000MLのミルクを買い、お店をでると一気に開封、二週間もの間食事にありつけていないアフリカ草原のライオンキングのように、喉を鳴らしながら飲み始めた。
その矢先だった。
歩いて三分の距離にある、ヤクルト・スワローズの神宮球場のホームベースの形をした「あけくち」の部分から、小さな黒い点が、微妙に動いている。
「の、のり?」
しかし、ぼくの朝ごはんはおにぎりではなかった。んな訳ない。
晴天の下、白い雲ならぬ「白いミルク」をじっと見下ろす。凝視。
と、その瞬間、ぼくの疑いは確信に変わった。そう、なんとその「黒い点」は、のり、どころかのりピーも「マンモス驚ぴー」(と本人が言ってたかは知らないが)と叫びたくなる小ハエだったのである!
Oh my fuckin' FLY.....
ぼくはすぐさま、セブン店内に入り、買ったときに並んだレジの前に並んだ。
店員が二、三名、ぼくを怪しげな目でみている。ま、そりゃそうだ。開封した1000MLミルクを片手に、脇に文藝春秋「小沢一郎闇将軍号」を挟んだまま立ってるんだから、無理もない。
前にいた小太りのおばはんが去り、ぼくの出番がやってきた。
レジにいるお兄さんは、バンドのドーピングパンダのヴォーカルに若干にていたので、とりあえずここではドーパンと呼ぶ。
ぼく(以下、ぼ): あの、タカナシ牛乳ってもともとハエが入ってるんですか?
ドーパン: は?
ぼ: ご覧ください。商品名は「さわやかな朝」ですが、ぼくにとっては「小バエの朝」になってしまいました。
ドーパン: 大変申し訳ありません
と口では言うものの、あまり驚いた様子がない。丸文字大臣の福島みずほ氏が消費者庁に君臨しているので、社民党本部にカートンごと持っていこうか、とも一瞬思ったが面倒くさいのでやめた。ただ、読者のあなただったら、こういうとき、いったいどうするのだろう?
「あの、これは品質の問題なのでタカナシの本社に”通報”しておいてください。これは、社会問題ですよ」
すると隣からぬっともう一人、スタッフのおばはんが登場。真剣なまなざし。ドーパンより余程頼りになりそうだ。
「わかりました。お手数ですがお名前と電話番号を書いていただけますでしょうか? タカナシのほうからお客様にお電話させていただきますので」
ぼくは名前:マイケル・ジャクソン...........と書こうとも思ったが、やはりやめた。
それをオバハンに手渡すと、「新しいのをもう一本、いただいていいですか?」 と尋ね、了承を得、新しい一本を手にしてセブンを出た。
結局のところ、350ML分のミルクを「タダ飲み」したわけだが、なんのこっちゃない。所詮それは「ハエミルク」なのだ! あの名作映画「The Fly」のようなハエ男になっちまったら大変だぜfuck....... と愚痴りながら、ぼくは開封せず、そのまま冷蔵庫にぶちこんだ。
ちなみに、このミルクの製造所所在地は、「横浜市旭区本宿町5」になっている。
これは相鉄線の鶴ヶ峰駅そばじゃねえか? おれの高校時代からの友人ニシオカんちのそばじゃねえか............. ま、まさかあいつが混入させた。。。。。わけないしな、ってか、横浜のあそこらへんにそもそも牧場なんてあったか?
と、勝手にハエミルクの「ルーツ」を考える。
どうであれ、今の大量生産・大量消費社会。
口に入れるまえに、しっかり確認したほうがいい。中国の毒ギョーザが犯罪行為なのはもちろんだが、輸入品のみならず「横浜産」でさえ、こんな有様。商品表示の偽装のニュースも国内で少なくない。日本人が、日本人を虐待しているんだ。最低じゃないか。
今回の主人公・タカナシなんて「生乳仕立て・さわやかな朝」とかいう、まるでNHK朝ドラの番組名のような商品名を銘打ちながら、
実際のところ= ハエ仕立て
だったんだもんね。しかもミルクカートンには、横浜牛かなんだか知らないが牛が四頭映っている写真がプリントされてて、「すっきり、のみ口」ってキャッチコピーまで縦書き。
牛を四頭も載せる前に、タカナシは北方領土四島を奪還して各島に牧場を作ってこいっての。それをやったら今回の「罪」は許す。
あなたも、「すっきり、のみ口」に騙される前に、神宮球場のホームプレートの形に似たミルクの「あけくち」を、今後はまず三秒ぐらいじっと見つめてからゴクゴクいかれることを、ココロよりお勧めいたします。
Go Go Swallows!
明後日から、ドラゴンズのお肉、いただきます。
No milk, Good life.
Thank you.
今日、サッカー日本代表が香港を6-0で破った。
Congratulations!.........と、これ自体は祝福したい。
ただ、今夜はサッカー日本代表に対して疑問点を二つぶつけてみたい。
①なぜ、ユニフォームに日の丸が刻まれてないのか?
②なぜ、日本代表のユニフォームを国内メーカーではなく、ドイツのアディダスが作っているのか?
という二点である。
らもす
別科無、そう、ベッカム(たまたま変換したらヘンになってしまった!)やルーニーといったスーパースター軍団でもあるサッカー英国代表。彼らのユニフォームは、ずっとUMBROという国産メーカーが作っている。
当然のことだ。
ところが、我が中村シュンシュン率いる日本代表のユニフォームを作っているのはドイツのアディダス。
このことに違和感を感じているのは、もしかしてonly me???
本来なら、アシックスや、ミズノなど国産メーカーが作るべきこの"National uniform"..............にもかかわらず、おそらく日本サッカー協会(JFA)がこのドイツのメーカーからたっぷり数十億単位の年間予算をつけてもらってて、食べられちゃたにちがいない。
これは、極めて「異常な事態」、そう思うぜbaby....
1993年10月28日、あの有名な「ドーハの悲劇」が起こった。
その詳細は、ネットで検索すればすぐでてくるからここではあえて説明はしませんが、このとき、サッカー日本代表の柱である10番をつけていたのがラモス選手。
当時のサッカー・ワールドカップ予選の直前に出来上がった日本代表チームのユニフォームをみて、ブラジルから日本に帰化したばかりの彼がこう言ったという。
「日の丸が入ってないじゃないか」
ある意味、「日本人ですらない」ラモスが、日本という国のプライドを背負って闘おうと覚悟してのだ。ぼくはこの事実を今日知り、六本木のバーでホワイトワインの入ったグラスを落としそうになった(実際、一つ割ってしまったのだが)。
さらに情けないことに、当時のサッカー日本代表のユニフォームメーカーはアシックスであった。
ようは当時のア社にも、JFAにも国家観・国家意識をもった日本人が皆無であったのだろう。
まるで、この間の衆院選挙中に日の丸を切り刻んだ民主党の鳩ぽっぽ程度のレベルだったにちがいない。
非情に危険である。
八咫烏
日本人の税金で世界遠征をしているのにもかかわらず、日の丸をユニフォームにつけていない。このポンポコリンさ。
そこで、そう、 この段落タイトルの「八咫烏」。 親愛なる読者のあなたは読めるかな???
ちなみに、ぼくは愛国者でありながら情けないことに読めなかったのだが。。。。
Wikipedia によると、この「ヤタガラス」は日本神話のなかで日本の初代天皇でらっしゃる神武天皇を大和国に導いたことになっている。すなわち、この鳥がいなければ神武天皇は大和国までいけなかったわけであり、日本は生まれなかったわけだ!
ということになる、理論上は。
そしてこの「鳥」が、今の日本代表のユニフォームに刻まれている。
ぼくとしては、ですね。
甚だ生意気かもしれないが、このケンタッキーフライドチキンのような「三本足」(ということらしい)の
「八咫烏」という鳥がいかにわが国にとって神聖な存在であろうと、やはりサッカー日本代表のユニフォームには日の丸をつけるべきだと思うのだ。
だって、フランス人のピエールや、ブラジル人のカルロスや巨人のラミレスやヤクルトのイムちゃんよんにいくらヤタガラス(そう読むそうな)のことを説明しても、彼らにとっては所詮はケンタッキーの鳥にしかみえない。日の丸なら一目で、「ああ、きゃつらは日本のためにファイトしてるんだ」ってわかるのにね。
日本サッカー協会は、年間収入がたとえ減ったとしても、ドイツのメーカーではなく、イギリスのように国を背負う以上は「国産」のメーカーとユニフォーム契約をするべきである。戦後、日本人としての誇りを否定してきた朝日新聞・毎日新聞のポンポコリンたちが先導してきた「日の丸否定」の教育が、こうした形で、ぼくが憧れる中村シュンシュンのユニフォームを「穢している」この現実は、見るに辛いものがある。
ケンタッキーの鳥もいいが、やはりサッカーワールドカップ2010に向け、日本代表のユニフォームには日の丸をつけて戦っていただきたい。
日本の誇りもクソもなく、日本を売り飛ばす覚悟の民主党政権。
この八咫烏が、「鳩ガラス」に映ってしまうのはボクだけだろうか?
ちなみに、鳩は闘わない鳥だ。おこぼれを頂くだけのパラサイトみたいな存在。そんなチーム、勝てっこない。
ぼくの地元・鎌倉からバスで5分のところにある逗子に住む、岡田克也外相ならぬ岡田カントクが目指す「ベスト4」in World cup 2010 を実現するためには、ユニフォームに日の丸を刻むことが不可欠だとぼくは思う。ケンタッキーではなく、美しい日の丸を実際の背負うことが選手の意識を高め、それこそ"Impossible is nothing" という、皮肉にもドイツ某メーカーのスローガンをカタチにするのだ。
No Hinomaroo, No life.
Thank you.
こんにちは。
Ogenki Descar?
今日の午後、国立競技場の敷地内に無断で「侵入」し、反対の明治公園側にでてきた「その時」、だった。
極めて不思議な、かつ「色気ゼロのムンムンパワー」全快の光景が両目に飛び込んできたのである。
「こ、これは長年のあ、憧れの日教組.......あの、人権蹂躪も甚だしい冷戦時代のソ連シベリア直系の共産党万歳主義かつ反日・日の丸自動車反対のくせに『日本』の冠を勝手につけている日本教職員組合じゃないか!」
こ、こいつは面白い......しかもな、なんなんだこの日曜日のディスニーランドみたいなこの不気味な熱気は? クマのプーさんでもいるのか? 共産党大好きママの吉永さゆりモンスター、もしくは出っ歯マンの井上ひさしどん、または中国人なのに日本人の「フリ」をしている大江健三-LOW (DJ風)ら「反日モンスター」たち主催のフリマか?
し、しかもそれをぼくがこよなく愛し、CS進出へ歯を食いしばってファイトしているヤクルト・スワローズの本拠地で行うとは何様だ! 芥子からん!(一応、ギャグ......大麻、やってません、ボク)
勝手に興奮モード・スイッチオン。
「ま、まずは放尿して気持ちを落ち着かせよう」
そう決めたぼくは、すぐそばにあった比較的大きめの公衆便所へと向かった。すると、ちょっとした行列ができている。
黒いユニクロ・タンクトップ(横須賀ダイエー店で290円でこの夏、ゲット)に、短パン・スニーカー姿のぼくは、目の前にいた金正日似のおっさんに氷の微笑を入り交えながら、言った。
「すみません、これって反日団体...........いや、労働組合のバザーですか?」
するとジョンイルは、ぼくの目を見ないで汚れて湿ったトイレのタイルをじっと見下ろしながら、
「え、ええ.......みたいなものです。全国からきてるんですよ.....」
「全国から.....で、ですよね。すごいフィーバーって感じでなんかエキサイティングっていうか...」
「え、ええ.......しかも今日はですね、一応、核兵器反対!のデモ行進をするんです、ワレワレ....」
なるほど、そういうことだったのか!
小浜大統領ならぬオバマ大統領が「核兵器をなくす世界」演説を行ったチェコのプラハの宮殿広場で、ぼくは恥ずかしいことに迷子になったが(演説前の五月GWに行った)、そのことを「自慢」する直前にジョンイル放尿の時間がやってきたので、軽く頭を下げて彼と別れた。
反核・反日のみなさんと一緒に放尿を終え、公衆トイレをでると、忌野清志郎の声がスピーカーから流れている。
「核兵器なんてバカヤロー、ばかやろーだぜ」 、みたいな歌詞。
言うまでもなく、日本は唯一の被爆国である。
とはいえ、冷戦時代のソ連のチェルノブイリ(現・ウクライナ)で被爆し、今も苦しんでいる人は大勢いる。最近、暴動があったウイグルでも
『 中国が新疆ウイグル自治区で実施した核実験による被害で同自治区のウイグル人ら19万人が急死したほか、急性の放射線障害など甚大な影響を受けた被害者は129万人に達するとの調査結果が札幌医科大学の高田純教授(核防護学)によってまとめられた。被害はシルクロード周辺を訪れた日本人観光客27万人にも及んでいる恐れがある』 (月間「正論」2009年・六月号)
そして日本の第五福竜丸の乗組員23名全員が1954年3月1日に、オーストラリアとフィリピンの間にあるマーシャル諸島・ビキニ環礁において行われたアメリカ軍の水爆実験で被爆。当然、表立って報道されていないが、地元の人で被爆した漁師なども少なくないだろう。Wikipediaによると、このときの水爆実験で被爆した人はトータルで2万人にもおよぶとしている。
「のうにゅうって何?」、を繰り返すポンポコリンたち
さて、「反核兵器・平和ばんざい!」が崇高な理想であることは言うまでもない。
そもそも戦争が好きなやつなんていないし、いたとしても米軍戦闘機を世界中に売ってぼろもうけしているロッキード・マーチン社と、ディック・トレイシーならぬディック・チェイニー(前米国副大統領)ぐらいなものだろう。
つまり、明治公園にいる金ジョンイルたちの目指すところは、決してまちがってはいない。
ところが、である。
①まずは、パンダ王国(中国)がすでに東京・大阪・名古屋に向けて「東風三号」「東風21号」といった核ミサイルを百発前後配備している(2000年の防衛白書では70発と報告されている)
このミサイルが、「東風三号」ならぬ「東国原三号」(宮崎産)だったら大いに笑えるのだが、現状はそれどころではない。
② 島根県とほぼ同じGDP(一兆四千億円)しかない、北朝鮮も今や「核保有国」だ。その核弾頭を載せられるノドン・ミサイルも東京にスタンバイ。
③胸毛ゴリラのロシアも、世界最多の1万3000発の核ミサイルを保有している。(アメリカは9400発)
つまり、日本の周りはみな"Nuclear Missiles" でフル・ハイビジョンならぬ「フル武装」しているのだ。これが現実なのである。
ぼくは、そんなことをたらたら考えながら、明治公園から歩いて五分hほどの場所にある「スパイ育成学校・がル・エージェンシー」の養成コースの生徒のフリをして、シャッターを押し続けた。やがて気づかされることになる、キャレらのポンポコリンさを意に介することもなく.....
な、なんと北海道からもきている!........軍団を投入しているとすれば、とんだCO2排出量だ!(飛行機とバス)
イチローならぬ、「ジチロー」か?
「核兵器のない世の中にしよ~!」 のシュプレヒコールに、鼓膜が破けそうなぼく。
「その時、歴史は動いた」(NHK)ならぬ、「その時、腰は抜けた.........」
そう、親愛なる読者のみなさん、クライマックス・シリーズならぬ本コラムの「くらいまっくす」、まもなく到来です。
それは突然、やってきた。
「核兵器、はんたぁ~い! 原発もはんたぁ~い!」 を先導者の呼びかけに合わせ、連呼するオバハンたち。
写真をご覧になればわかるように、神宮球場の「ヤクルト・横浜戦」の観客の数百倍は終結しているので、そこそこの迫力もある。
ところが、ホンダのハイエースのようなVANから拡声器を通じて「音頭をとるウグイス嬢ならぬウグイスおっさん」(ようは掛け声の先導役)たちが、とある瞬間から次のように切り替えたのだ。
「のう にゅうくす! のお、にゅう~くす!」
その瞬間、現場の雰囲気は冷めたピザのようになった..........というか、シラケ感が漂い、誰も拡声器の声を追って復唱しようとしない!
それでも、ハイエースのスピーカーは繰り返す。
「のう にゅくす! のお にゅう~くす!」
放尿直後でご機嫌のぼくでさえ、それがいったい何を意味するのかわからなかった。
福島県あたりから来ているものと思われるオバハンたちの声が聞こえてくる。
「なんなのよ、あの『のう にゅうくす』って? 納入? 納入じゃないわよね」 と白い歯をみせながらも表情は相当引きつっている感じだ。と、その時、ぼくに、そう、ぼく「だけに」わかった。
「のう にゅうくす= No NUKES」
英語では、核ミサイルのことを "Nuclear Missile" という。
これを約して、"NUKES". つまり、ハイエースが叫んでいる「にゅうくす」、だ。 岩手弁のようなアクセントも混ざっているため、これを理解するのは不可能に近い。っていうか、
NUKES= 核兵器
であることを知っているデモ行進者は、ほぼゼロに近いだろう。
ましてや、その前に"NO" を加えているため、 「のう にゅうくす」 という、三省堂漢和辞典に載っていない前代未聞の「言葉」になってしまう。本気で「納入」と勘違いしているであろう人や、農村から来た人なんかは「農村の牛乳=農乳3.5」??? とチンプンカンプンだったにちがいない。
それでもハイエースは、怒鳴り続ける。
「のう にゅう~くす! のお にゅーくす」
それでもその意味を把握している人はゼロだから、チャーリー「シーン」と静まり返る。この意思疎通のなさ、先導者だけが「ヒップホップ用語を使ってるぜ」風な優越感に浸っている自己マンの世界。
これじゃあ、「反核・平和ばんざい!」ならぬ、「平和漫才」じゃねえか..............と思わず噴出してしまったぼくであった。
結論
今回も起こってしまった、このポンポコリン事件。
その原因を、ぼくは「2016年オリンピック開催地東京落選」NHK報道にみた。
次の写真を、ご覧いただきたい。
昨夜、この生放送をご覧になっていた人は少なくないと思うが、画面の右下にご注目されたい。
「現在二重音声はありません」
そう、オリンピックという国際的な舞台で、あの昭和七年生まれの石原慎太郎太陽季節都知事までもが猛訓練を経て行った、英語のスピーチ。その国際ツールの英語で、進行していくIOC総会・投票。
この一連のエキサイティングなイヴェントを、現地の生の英語で聞きたいという衝動に襲われるのは、人間として当然だろう。
ところが、NHKというテレビ局はその「当たり前」な選択肢を、国民に与えさえしなかった。国民からの税金で運営しているのに、である。
よってシカゴ落選の発表の「その瞬間」も、顔もみえない同時通訳のおばはんの声で「1秒送れの時間差」で聞くことしかできない。この不満、この理不尽。この怠慢、この偽善。
民主党は、明治時代から行われてきた太政官制度にメスを入れようとしているが、わが国における英語教育も、まさに開国とともに始まった。ようは150年もの間、日本人は英語を「学んできた」のであって、にもかかわらず21世紀の今、英語で行われるビッグ・イヴェントの生放送を英語で聴くチャンス・選択肢さえも国民に与えない。
改革が必要なのは、霞ヶ関うんぬんの前にNHK。
こんなの”日本放送協会” どころか "Not Hoso Kyoku" だ。
文科省主導の英語教育が失敗しているから、こういうことにもなるのだろう。中高大と十年間勉強したら、せめてヒアリングぐらいはマスターできるようになるだろう。ましてや日本人は勤勉で賢い民族なのだから。
それがこうした、オリンピック開催地発表におけるNHKの不遜怠慢。
今日の反核パレードで、「のう にゅうくす」の意味のかけらもわからなかった人々に罪はない。
東京落選ならまだいいが、こうした国際水準からかけはなれた時代遅れの報道姿勢を今後もつらぬくようでは、日本落選の21世紀も夢物語ではないだろう。
ああ、南米の米を食べたい(意味はない)。
No Rio, No life.
Thank you.
雄乃字